理論コロキュウムのご案内
最終更新日:11/11,2000

bskys.gif「超離散---可積分系から非可積分系へ」

講師:
薩摩順吉教授( 東京大学大学院数理科学研究科)
日時:2001年3月13日(火)午後4時〜
場所:大阪市立大学 工学部 B棟 4階 B401号室
概要: 離散ソリトン方程式の超離散極限として得られるソリトンセルオートマトンは、ソリトン方程式の解の主要な部分を保つシステムになっていることが明らかになって いる。それでは非可積分系ではどうであろうか?ソリトン系での結果を概観した後、いくつかの非可積分系に対する試みを紹介する。


bskys.gif Periodoc spin polarization and periodic orbits in realistic quantum dots
講師:M. Stopa(樽茶多体相関プロジェクト研究員、NTT厚木研究開発センター)
日時:1月9日(火)午後1時30分〜
場所:大阪市立大学 工学部 B棟 4階 B401号室
概要:We employ the confining potential for a lateral semiconductor quantum dot, computedself-consistently within density functional theory and, solving Hamilton's equations of motion, locate the periodic orbits and their properties. The evolution of the orbits with energyshows the transition from the integrable domain where the dot is approximately circular parabolic near the bottom, to energies where the orbits impinge on the non-symmetric boundariesand the phase space becomes predominantly chaotic. The Gutzwiller trace formula, employing a numerical uniform approximation for the bifurcations, gives a good approximationto the fluctuating portion of the density of states even when only the simplest orbits are included in the sum. The stable and unstable orbits produce a scarring influence on certain eigenfunctions of the system. Due to their quasi-1D nature the Coulombic interaction of these scarred states differs considerably from that involving states which more homogeneously occupy the dot. These states are thereby instrumental to understanding the fluctuation of the ground state energy and spontaneous spin polarization of the dot.
For a smaller dot which is more faithfully represented by a parabolic potential, we demonstrate, using spin density functional theory, that in a weak transverse magnetic field the spin polarization fluctuates quasi-periodically with field strength B. The fluctuations are related to anti-crossing of developing Landau levels at the Fermi surface. For electron number N even, a crossing of two levels is sufficient to cause an instability of spontaneous polarization. For N odd, a simultaneous crossing of three or more levels is requires. Such multiple crossings are characteristic of a circularly parabolic potential. Our calculations show that the realistic confining potential odd a dot, calculated self-consistently in 3D, is sufficiently close to parabolicity for the multiple crossings to persist. A generalization to the ideal parabolic case shows an interesting pattern of polarizations which we refer to as "Darwin-Fock-X."
問い合わせ先:
数理工学講座 寺井 章


bskys.gif 量子ドット系のトンネル現象における近藤効果


講師:
泉田 渉 (樽茶多体相関プロジェクト研究員、NTT厚木研究開発センター)
日時:12月5日(火)午後4時
場所:大阪市立大学 工学部 B棟 4階 B401号室
概要:磁性不純物を希薄にふくむ金属では、不純物スピンと伝導電子スピンとの相互作用により、低温で近藤効果が起こることが良く知られている。半導体微細加工系である量子ドット系においても、極低温において近藤効果がコンダクタンスに重要な影響を及ぼすであろうことが以前より指摘されていた。ドットを介したトンネルコンダクタンスにおいては、ドット内の電子間相互作用によるクーロンブロッケード現象が観測されていた。しかし最近になって、クーロンブロッケードとはまったく異なる振舞いが次々と観測されている。それらの振舞いは「量子ドット系の近藤効果」として、現在精力的に研究が進んでいる。ゲート電圧などによりパラメータを自在に変調できるというドット系の特徴と、近藤温度がパラメータ変化に敏感であるという特性とが、互いに結びついて磁性不純物系には見られない多彩な現象を引き起こす。
本セミナーでは、単一ドット、直列ドット、2重スリット干渉回路、スピン1重項―3重項縮退系など、様々なドット系においてどのような効果が現れるかを紹介していく。
問い合わせ先:
数理工学講座 寺井 章


bskys.gif 「Symmetry breaking and bifurcation in the periodic orbit theory」


講師:
Dr. Alexander Magner (Nuclear Research of the National Academy of Science, Kiev, Ukraine)
日時:11月21日(金)午後4時
場所:大阪市立大学 工学部 B棟 4階 B401号室
概要:The periodic orbit theory represents a nice tool for the investigation of the correspondence between classical and quantum mechanics. Bifurcations of periodic orbits and symmetry-breaking (or -restoring) transitions still represent technical problems in the evaluation of so-called semiclassical trace formulae.
We have carried out a systematic analysis of the quantum-classical correspondence in the spheroidal cavity model.  The calculated semiclassical level densities and shell-correction energies are in good agreement with the quantum-mechanical ones, including all bifurcation points and the spherical limit.
問い合わせ先:数理工学講座 寺井 章

bskys.gif 「Scarring in Open Quantum Dots and Quantum Dot Arrays」

講師: Prof. Jonathan Bird (Arizona State University, USA)
日時:11月10日(金)午後4時
場所:大阪市立大学 工学部 B棟 4階 B401号室
概要:ATR-国際ワークショップに出席される Birdさんに、開放系量子ドット(配列)の量子輸送に関する最先端の話題を提供して頂きます。
問い合わせ先:数理工学講座 寺井 章

bskys.gif 「Robustness of wavefunctions of interacting many bosons in a leaky box」

講師:清水 明先生 (東大院 総合文化研究科)
日時:10月27日(金)午後3時
場所:大阪市立大学 工学部 B棟 4階 B401号室
概要:We study the robustness, against the leakage of bosons, of wavefunctions of interacting many bosons confined in a finite box, by deriving and analyzing a general equation of motion for the reduced density operator. We identify a robust wavefunction that remains a pure state, whereas other wavefunctions, such as the Bogoliubov's ground state and the ground state with a fixed number of bosons, evolve into mixed states. Although these states all have the off-diagonal long- range order, and the same energy, we argue that only the robust state is realized as a macroscopic quantum state. 参考文献 A. Shimizu and T. Miyadera, Phys. Rev. Lett. (2000), in press.
問い合わせ先:数理工学講座 寺井 章

bskys.gif 量子パーコレーションの数値的研究

講師:大槻 東己 先生 (上智大・理工・物理)
日時:9月8日(金)午後3時
場所:大阪市立大学 工学部 B棟 4階 B401号室
概要:系の要素がつながっている、いないというパーコレーション転移は もっとも単純な相転移の一つである。 この応用は、油田の採掘、 森林火災、伝染病の広がりなどなど多岐にわたるが、固体物理では 金属−絶縁体転移がもっとも重要なテーマである。この場合、金属 にどれくらい絶縁体をまぜれば系が絶縁体へと転移するかを議論す ることになる。 こうした金属、絶縁体の要素がミクロになると、 古典的なパーコレーションでは不十分で、量子パーコレーションを 議論しなければならない。しかしながら、この量子パーコレーショ ン転移の臨界指数は、多くの文献がばらばらの値を主張しており、 これは新しいタイプの相転移なのか、従来の相転移と同じ普遍クラ スに属するのか、混乱している。 本講演では量子パーコレーション転移の最近の数値計算を解説し、 これがアンダーソン金属絶縁体転移と矛盾していないことを示す。
問い合わせ先:数理工学講座 寺井 章

bskys.gif Rare Gas Precipitates in Metals as Quantum Dots for the Polariton States

講師:Prof. V. I. Sugakov(Institute for Nuclear Research, National Academy of Science of Ukraine, Kiev, Ukraine)
日時:8月25日(金)午後4時
場所:大阪市立大学 工学部 B棟 4階 B401号室
概要:励起子国際会議(大阪市大)に出席されているProf. V. I. Sugakov氏に励起子と量 子ドットに関する 最近のいくつかの話題を提供して頂きます。
問い合わせ先:数理工学講座 寺井 章

bskys.gif 超伝導列におけるソリトンの量子ダイナミクス

講師:加藤 岳生氏(東大・理・物理)
日時:7月14日(金)午後3時
場所:大阪市立大学 工学部 B棟 4階 B401号室
概要: 単一の微小超伝導素子(ジョセフソン素子)は、位相と電荷と いう、互いに共役な変数が、ジョセフソン接合と帯電現象を通して、 競合し合う系である。この超伝導素子のネットワークにおける、 ソリトンの振舞いを考察する。特に磁束(位相)ソリトンの量子力学 的な効果(ピン止めのはずれ、対生成)に関しての理論計算を紹介し、 時間があれば電荷ソリトンについての考察も行なう。
問い合わせ先:数理工学講座 寺井 章

bskys.gif エントロピーとその生成--- 最近の話題から ---

講師:宗像 豊哲 先生(京都大学情報学研究科教授)
日時:6月20日(火)午後4時
場所:大阪市立大学 工学部 B棟 4階 B401号室
概要: 物理や情報の世界でエントロピーはすでに重要な位置を占めて いますが、最近多くの興味ある分野で、再びエントロピーが注目されて います。講演では以下のトピックスから、いくつかを選び、時間のゆる す範囲でお話ししたいと思います: ガラス転移、温度コントロール、相互情報量と学習、輸送係数、モンテ カルロ法、ツァリス統計、ラチェットの効率 等。
問い合わせ先:数理工学講座 寺井 章

bskys.gif "Quantum Hall state" in chiral supercondcutivity

講師:御領 潤 氏 (京大 基研)
日時:5月26日(金)午後3時
場所:大阪市立大学 工学部 B棟 4階 B401号室
概要: 近年発見されたSr2RuO4 の超伝導は2次元性が強く、 クーパー対の波動関数がpx+ipy波という対称性をもった カ イラルな (空間反転 (P) 及び時間反転対称性 (T) を破る) 超伝導 であるとされている。よって、このクーパー対が磁場と同じような効 果をおよぼし、量子ホール系と類似の現象が生ずることが期待される。 今回は、クーパー対の P や T の破れを直接反映する電磁気現象とし てゼロ磁場で近似的に量子化されたホール効果、そして分数電荷 及び分数角運動量をもつ vortex が生ずることを示す。
問い合わせ先:数理工学講座 寺井 章

bskys.gif 水滴落下系のダイナミクス

講師:清野 健氏(都立大理)
日時:4月25日(火)午後3時
場所:大阪市立大学 工学部 B棟 4階 B401号室
概要:  蛇口からポタポタと落下する水滴.一見等間隔に感じられる水滴落 下のリズムにも,実際には多様なゆらぎが含まれ,そこには低次元カオスが 確かに存在する.これまでに,実験によってカオス力学系としての興味深い 現象が多数確認されてきたが,それを生み出す水滴形成の物理とのつながり には多くの謎が残されていた.だが,最近行われた実験と流体力学的シミュ レーションによって,系の力学的構造が次第に明らかになってきた.さらに, これらの知見に基づいたバネモデルは,系の多様な振舞いに一次元離散力学 系としての統一した説明を与えることを可能にした.最近の研究に基づき, 水滴落下系の長時間挙動とその力学的構造について紹介する
問い合わせ先:数理工学講座 寺井 章

 





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